治療内容を開示しています
処方するお薬の袋や診療明細書には「処方や注射したお薬の名前」を記載しています。『抗生剤』『消炎剤』などの効能や、『内服薬』『注射代』のような記載ではありません。
転居、セカンドオピニオン、当院の休診日に体調を崩された、などによって他の動物病院を受診する際にお薬の名前がわかることはとても役に立ちます。また、「どのような治療を受けているかわかる」ことは大切だと考えています。
薬剤名は馴染みがないと何のお薬かわからなくなってしまうことがあるので、その際は効能も記載しています。
全ての手術で静脈点滴をしています
去勢手術、避妊手術、歯石除去を含めた全ての手術をおこなう際に静脈点滴をしています。手術中の血圧維持に点滴は重要であり、手術前、手術中、手術後にわたって静脈点滴をすることで麻酔や手術による内臓の負担を軽減しています。
また、静脈の血管確保ができるので、手術中に血圧低下や心拍数低下が起きた際に薬剤の投与が素早くできます。
どんなに若くて健康でも麻酔や手術のリスクはゼロではありません。「もしも」に備えながら手術をおこなっています。
心臓疾患などのため点滴が負担となる際は点滴の投与量や種類などを慎重に判断しています。
お話ししながら診察しています
それぞれの症状や病気には推奨される検査や治療があります。しかし、その方法は1つではないと考えます。患者様に合った方法、飼い主様のご意向、当院で提供できる内容などを踏まえてお話ししながら診察をしています。
EBM(Evidence-based Medicine:根拠に基づく医療)を心がけています。
当院では対応が難しい際は、飼い主様とご相談の上で専門医や近隣動物病院をご紹介しています。
*これまでの主なご紹介先:
日本大学動物病院、JASMINEどうぶつ総合医療センター、DVMsどうぶつ医療センター横浜、
横浜どうぶつ眼科、相模原どうぶつ医療センター、平塚動物総合医療センター
〈肝臓数値の上昇〉お力になります
健康診断などの血液検査で肝臓数値(肝酵素値)が上昇していることは、症状の有無に関わらず比較的多く遭遇します。代表的な肝酵素はALT(GPT)、ALP、AST(GOT)、GGT(γ-GTP)です。
肝酵素値の上昇は肝臓疾患だけでなく、胆のう・膵臓などの消化器疾患や、内分泌疾患、口腔疾患、中毒など様々な要因で上昇します。肝酵素値の上昇からわかることは「肝臓に何かしらの負担がある」であり、何が起こっているかまではわかりません。肝機能が低下しているかもわかりません。
肝酵素値以外の血液検査項目や、レントゲン検査、エコー検査などを組み合わせることで、肝酵素値が高い原因の情報が得られます。
また、性別、年齢、犬種などの患者様自身の情報も肝酵素値を解釈する上では大切です。
院長は獣医学科を卒業後、日本大学動物病院と獣医内科学研究室に所属し、肝臓・胆のう・膵臓疾患を中心に研究や学会発表をしてまいりました。この経験を日々の診療に活かしています。
肝酵素値が高いときに必ず追加検査をするわけではありません。その時の体調や、対症療法で改善するか、肝酵素値の上昇は持続しているかなどを踏まえてご相談をしながら診療しています。
セカンドオピニオンも対応しています。ご相談だけでも構いません。肝酵素値の上昇のお力になります。